Keen®はコストの低減・安定化を図る為、価格が乱高下するコバルトの代替品として開発されましたが、コバルトの飛散量を大幅に減らす事も可能になり労働安全衛生法に定められている健康障害防止措置義務にも寄与しております。
ダイヤモンド工具で使用される代表的な金属粉各種との相性も良く、各用途に対する最適なボンドが容易に設計可能です。また、物性面では適度な延性を持ち合わせている事から一般的な建築用途から、耐摩耗を求められる被削材にも幅広く対応が可能です。Keen®には特殊な触媒が添加されており、湿気の多い環境下でも酸化を防ぐ事が可能になっております。
Pure Keen® |
Keen® Premixed |
Keen®10 |
KX1180 |
Keen®20 |
KX1290 |
KX2250 |
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KX2920 |
現行のコバルトベースボンドの代替品として、Keen®10、Keen®20という2グレードの合金粉が開発されました。これらの粉末は物性面では適度な延性を持ち合わせ、また酸化に耐性があります。
↓物性 グレード→ |
Pure Keen® |
|
Keen®10 |
Keen®20 |
|
粒径(μm) |
2.8 |
3.0 |
理論密度(g/㎤) |
8.25 |
8.47 |
見かけ密度(g/㎤) |
1.8 |
1.7 |
タップ密度(g/㎤) |
3.0 |
3.0 |
最低焼結温度 |
800℃ |
925℃ |
推奨焼結温度 |
850℃ |
950℃ |
Keen®シリーズのKX1180及びKX1290は工具の性能向上の為に開発されたプレミクス品です。
グレード |
添加物と焼結条件 |
用途 |
KX1180 |
- 炭化タングステン(3.0µm) |
- 御影石(切断及び研磨) |
KX1290 |
- ニッケル(2.5µm) |
- 養生済みコンクリート及び建築材 |
Keen®20をベースとしたKX2250及びKX2920は主に研磨用に開発されました。
バインダー特性により高純度の炭化物を混ぜることを可能にした金属粉末です。
速効的なメリット
↓物性 グレード→ |
Keen® Premixed |
|||
KX1180 |
KX1290 |
KX2250 |
KX2920 |
|
理論密度(g/㎤) |
9.12 |
8.31 |
8.63 |
8.91 |
見かけ密度(g/㎤ |
2.5 |
1.9 |
1.3 |
1.5 |
タップ密度(g/㎤) |
3.5 |
3.0 |
2.3 |
3.0 |
最低焼結温度 |
825℃ |
750℃ |
- |
950℃ |
推奨焼結温度 |
850℃ |
800℃ |
925℃ |
- |